ラリーオビディエンス:片平 彩香先生のメッセージ/ブログだより

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ラリーオビディエンス:片平 彩香先生のメッセージ

 

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始めまして、片平彩香です。
 2016年3月から問題行動対応トレーニング指導の為、山本先生の推薦で週1回「犬の学園」に関わらせて頂いております。現在在籍している佐良直美先生主催のアニマルファンスィアーズクラブに於いて長年トレーニング指導を担当してまいりました。

 通常学園では「吠え」など威嚇行動を起こす犬に対するアプローチから、修正までを主に指導させて頂いておりますが、今回は飼い主様が楽しみにして積極的に愛犬との絆をステップアップさせるきっかけとなるスポーツについてご紹介させて頂きます。
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 「ラリーオビディエンス」は、飼い主と愛犬のための楽しくエキサイティングなチーム※(1)スポーツです。

2000年頃に米国で紹介され始めた競技で、欧米でとても人気のあるドックスポーツです。日本では、2012年に初めての公式競技会が開催され、これから人気が期待されている競技なのです。

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競技内容は、コースに「オスワリ」「フセ」「マッテ」「コーンの周りを回る」「ジャンプ」などの指示が書いてあるカード(サイン)が置かれ、番号順にクリアしていき、時間と精度を点数でカウントして、成績を決めます。

コースは、アジリティーのコースのように毎回変わります。

 ラリーオビディエンスでは、JKCやOPDESのオビディエンスなど他の競技会と異なり、犬に褒め言葉dogをかけたり、ごほうびrestaurantをあげたりする事ができます。なぜなら犬のスキルだけでなく、飼い主が愛犬との絆を正しく深めているか・・という点を重視して評価するスポーツだからなのです。その為、飼い主のハンドリング次第で初心者でも十分楽しめます。

 テスト会場に足を踏み入れると競技会の雰囲気も、他のオビディエンス競技と違って、張りつめたような雰囲気ではありません。失敗しても犬を責めるのではなく、ハンドラーも「あの時に声かけをしてあげればよかったねー、ごめんね」などお互いの絆を高める声があちらこちらで聞こえてきます。

犬にとって、飼い主との作業をするは、楽しいことです。
だから、問題のある犬でも、トレーニングしていくことで自信がつき、飼い主は犬の行動を理解できるようになるので、問題の改善に直接つながっていきます。学園トレーナーが予備的に指導してあるともっとスムーズでしょう。

競技会は、レベルが1?3まであり、レベルが上がるにつれてサインの枚数も増え、遠隔操作など、サインの難易度もあがります。

是非、山本先生が今回ご紹介している「ノーズワーク」(どこどこゲーム)と併せて、愛犬と伴にスキルのステップアップにチャレンジしてみて下さいね。

ラリーオビディエンスは、年齢に関係なく、愛犬と一緒になが?く楽しめるスポーツです。

片平彩香

※(1)チームとは飼い主などハンドラーと犬のペアを指す。 
 

片平彩香先生プロフィール

米国USDAA主催WCRL公式競技会公認ジャッジ
アニマルファンスィアーズクラブ公認インストラクター
茨城県筑西市アニマルセラピーボランティア入門講座講師
第一種動物取扱業 茨城県第1685号 訓練

 

学園長よりのご紹介
世界水準の競技「ラリーオビディエンス」は最も家庭犬育成に有効な競技です。

 まずは愛犬とペアでアメリカWCRL(World Cynosport Rally Limited )の登録を貰って世界基準の競技に挑むことになります。
何処が世界水準かと言うと、犬の虐待に繋がらないトレーニング(リードショック・威嚇的な大声の指示・もちろん体罰無し)で充分に合格出来るという点です。実は犬のトレーニングでは後進国の日本ではまだ、犬が「痛みや脅かしを避けたいために従う」という古いレーニング理論が幅を利かせています。ですが、犬は人の気持ちを読み取る天才なので、周囲の人の差を察知できる頃になると、罰を与えない人を蔑視するようになり、威嚇が始まるなど副作用が出てきます。短時間で解決させようとするトレーニングは長い目で見ると有害である、という考え方が世界的な主流なのです。「犬の学園」では長くアメリカで実績を重ねて帰国された山本先生や同じ考えの片平先生の細やかな指導を受け、この点で妥協しないトレーナー教育をしていますので、心からご安心頂けると思います。https://www.rallydogs.com/

 ぜひ、愛犬と心を合わせて問題をクリアしていく「ラリーオビディエンス」に挑戦してください。学園トレーナーは全員「ラリーオビディエンス」研修を受けておりますので、登園生は日中のトレーニング時間に少しづつレベルアップさせていく事が出来ます。各トレーナーにお申し付けくださいませ。

                           「犬の学園」学園長 堀越葉子
 ドッグトレーニングは単に「行動学」だけではなく「認知の能力」を基本とした観点から
 見直され続けなければならないと思います。

 

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